日々学び・・・

 今日、何気なくNHKBS放送を見ていたら、「バルセロナサッカー教室」といって、エトー選手が数人の子どもたちにシュートをトレーニングさせていた。基本的なことばかりなので学ぶべきことはない・・・そんな風に思ってみていると、エトー選手の言葉が妙に心に引っかかった。「失敗してもくよくよするな。」である。サッカーは失敗の連続だから、一度の失敗でくよくよしてはいけない、次のことを考えろ。ということである。
 子どもたちにとっては実にありがたい教え、我々指導者もそういう視点で子どもたちと接するのが妥当なのだろう。当たり前と言えば当たり前のことではあるが、そんな広い心をいつも持ち続けたいものだ、たとえそれが試合であってもである。

 さて、続けて見ていると、次の番組は、若きバレエダンサーの日常を追っかけたものであった。25歳の彼は、高校卒業後単身アメリカへ留学。その後、各地のバレエ団のオーディションを受け続け、今は日本のバレエ団に所属しているという。残念ながら主役ではないものの、脇役として完璧を目指そうとする姿に心を打たれた。プロというものはこういうものなんだな、ということを知らされたように思う。

 最近はこのようなドキュメンタリーはいつでも放送している。そんな中に、自分が進むべき道のヒントが至る所に鏤められているように思う。名選手から学ぶ、夢を追う若き人から学ぶ・・・、いつでも学びは可能なのである。そう考えると、生きるために学ぶ、いや、生きていること自体が学びなのであろう。
 今年もあとわずか、そのわずかな中にも、さて何を学ぶことができるだろう。