注目・・・

 今日の北海道新聞の朝刊をご覧になっただろうか。生活面で、札幌の西岡第一病院の中野先生が取り上げられていた。先生にはナショナルトレセンU-12が地域開催になったころからお世話になっている。
 記事の中でも触れていたが、北海道のトップ選手の4割が何らかの障害を抱えながら練習に励んでいるそうである。一過性の外傷ならばそれほど大げさに考える必要もないが、障害となると将来に関わる重大な問題である。その原因の大部分はオーバーユース(使いすぎ)なのである。
 試合も含めて練習量が多いというのが問題だし、痛みがあった時に無理して(子どもにとっては練習を休むことは意外に苦痛のようであるが)練習を続けたためなのである。
 指導者が多少の医学的知識を持つことはもちろん大切なことではあるが、それには自ずと限界がある。だからこそ、中野先生のようなドクターやトレーナーの存在が重要なのである。記事にもあったように、単に、ケガを治すだけでなく、完治した後すぐに活動を再開できる治療が求められるし、日ごろの指導者と選手とのコミュニケーションをも求められる存在がスポーツ整形なのである。
 私たちのチームの選手でもかつて、札幌まで行って診断を受け、早期復帰できた選手が数名いる。子どもたちのスポーツ環境を考える時、このようなドクターとの関わりも今後は考えていく必要があるだろう。
 サッカーを、いやスポーツ全体を取り巻く環境は整っている・・・、とは言えない現状もまた変えて行かなくてはならない。