緊張感・・・

 先日の宣言通り、今日は5,6年の指導を行った。テーマはもちろんファーストタッチの質の向上。
 初めのトレーニングは2人1組でのフリーのパス。案の定、といったら失礼かもしれないけれど、6年生はある程度意識しながらファーストタッチしているが、5年生のほとんどは次のプレーの意識のないままボールを止めているのである。そこですかさず、見方の動きを見るための身体の向きややボールの止める位置を意識付け。少しずつ意識して止める選手が増えてきた。
 次のトレーニングは、グリッドを使っての1対1。今度は相手の動きを見ながらどこにボールを止めるかが求められる。ここでもさすが6年生、相手とのかけひき中でファーストタッチを考えている。手数をかけずにファーストタッチでシンプルに突破が理想だが、初めは足元にボールを止める選手がほとんど。これも繰り返しやるうちに少しずつ変化は見られてきた。
 3つめのトレーニングは全面を使った4対2。ここでは味方3人を常に見ることを意識付け。そのためのファーストタッチを徹底的に指導。そして最後は4対4のゲーム。そういった流れでトレーニングは終了。

 さて5年生、少しずつは変わってきたとはいうものの、まだまだ1つのプレーに対する目的意識が希薄なのである。特にファーストタッチの質については大きな課題である。そこをないがしろにしてはこの先の成長は期待できない。というより、サッカー、いや対人スポーツすべてが持つかけひきという楽しみを知らぬまま育っていってしまうことになる。シーズンを迎えるまでそこはしつこくしつこくやらねばなるまい。がんばれ5年生。がんばるといっても何をがんばるのか、いいプレーをどんどん真似することなのだ!

追伸
 今日のトレーニングでは、私がとにかくシンクロでコーチングをした。常に緊張感を持たせると同時にテーマへの意識付けを図るためである。そのためか、普段の何となく和気藹々とした雰囲気は消え、ただならぬ(これは5年生にとってである)緊張感が体育館を支配していた。監督の指導は厳しい、そう感じさせた1日ではなかっただろうか。