準優勝はしたけれど・・・

 全道フットサルの予選が終わった。結果は予想だにしない準優勝。予選リーグで負けるにしろ、決勝トーナメントの1回戦で負けるにしろ、はたまた、決勝で負けるにしろ、負けは負けである。2年前のジュニア5年生チームの姿が蘇ってくる。2度の代表決定戦での敗退、地区でのフットサル大会での準優勝、最後の最後で力尽きたといった感じだった。
 でもその翌年、6年生になった彼らは地区のタイトルを4つも獲ったのである。我慢、我慢の連続が、選手ばかりではなく私自身にも、もの凄いモチベーションを与えてくれたのだ。そう考えるなら、今のチームにしても同様のことが言えるだろう。このチームはまさにこれからのチームなのだ、この春からのチームの出来不出来がこのチームの本当の歴史の礎を作るのだ。誰かが言っていた、「この準優勝は、これからがんばれという神様の逆プレゼントだ」と。私もそう信じたいと思っている!優勝したからと言って、準優勝だからと言って、選手たちのサッカーが終わるわけではない。そこから何を学ぶかが大切なのである。敗戦から学ぶと言うが、勝っても負けても学びなのである。もちろんチームとしてだけでなく、選手ひとりひとりにとってもである。
 さて、今日の課題は何と言っても試合中の学習能力。試合中に相手の出方を見るのもそうだし、対応する相手の癖を掴むのもまたそうなのである。そういう点において、優れた選手というのはその辺りも長けているのではないだろうか。これはチームというより選手個人の問題で、それを解決するアイデアが必要になってくる。
 今日の決勝においては、相手は基本的に始めは3人を引き気味に配置し、ボールを奪った瞬間人数をかけて攻めてくる。言わばフットサルの常套手段で、屋外ならカウンターアタックを武器とするチームだった。失点はコーナーキックからのカウンターなど、見事に相手の術中にはまったといった感じだった。試合前に相手チームの戦い方を選手自身も見てはいたのだが、それをまんまとやられてしまうのもやはりスポーツの難しさなのだろう。対処の方法を試合中に見つけられなかったのである。このように考えるなら、学習能力と同時に、リスクマネージメントの考え方も今後は選手に理解させていかなくてはならない。
 学習能力とリスクマネージメント、選手のサッカーに対する理解度によるものが大きい。今後そこをいかに考えさせ身につけさせるか、私に対する課題でもある。
追伸
 今日は出られなかった選手、少ししか出られなかった選手、本当に申し訳ないことをした。でも、なぜそうなのかを考えてほしい。それが君たちの課題なのだ。今度の練習からまたがんばろう、そうやって希望あふれるシーズンに備えていこうではないか!