北海道の星

 今日の東アジア選手権、前半の中国の猛攻を凌ぎ、前半に挙げた虎の子の1点を守り切り辛勝!内容はともかくアウェー、ましては相手チームの自国での試合を何とかものにできたことについては一定の評価を与えてもいいのではないだろうか。
 さて、この貴重な1点を見事決めたのは、みなさんご存じの通り山瀬選手である。これまたご存じのように山瀬選手は北海道出身。北海道初のフル代表選手なのである。小学生の時から実に巧い選手だった(実は私、小学生時代の山瀬選手を見ているのである)。ポジションはトップ下、ゲームメーカーではなくシャドーストライカー(陰のストライカー)なのだ。ディフェンスラインを破ろうとする動きの積極さ、そして思い切りよいシュート、子どもたちには見習ってもらいたい部分である。
 今日のあの1点もゴール前に詰めていたからこそ生まれたもので、シュートの瞬間、ゴールをよく見て少し体を開いて狙いすまして打ったシュートなのだ。ゴール前で慌てていたら、きっと真っ直ぐ打ってキーパーにはじかれていたかもしれない。あの場面での落ち着き、実に素晴らしいと言える。
 以前から日本代表についてはシュートをなかなか打たない、そんな批判を聞くことが多かったのだが、山瀬選手はその批判に答えるかのようなプレーを見せている。代表チームにひとつのアクセントをつけたかのようである。
 岡田ジャパンになってからはまだ、本当の意味での強豪と呼ばれるチームとは試合をしていない。これからなのだ。その中で山瀬選手には数多く試合に出てもらって、やがては2010年のワールドカップの舞台でも活躍してほしいものだ。
 まさに、北海道の輝く星。北海道の子どもたちに夢と希望を与え続けてほしい。がんばれ山瀬選手!