当たり前・・・

　最近のジュニアユースのトレーニングはほとんどがポゼッションのトレーニング。ひとりひとりがボールをしっかりキープすることはもちろんだが、どうグループとして、チームとして奪われずに攻撃を仕掛けるかということにテーマを絞り込んでいる。
　このテーマのキーファクターは何と言っても、「パス＆ムーブ」。つまり、ボールを出したら動くということである。それと同時に、自分が動いてスペースを創り出し、それをグループとしてどう活用するかというものである。いわゆる、オフの動きの質をどう高めるかが大きな課題なのである。
　サッカーにはポジションがあるものの、野球のように固定化したものではない。だからこそ、自分からどんどん動き出し、スペースを創り、相手を困惑させる必要があるのだ。このような動きは、時として自己犠牲的な部分も含まれる。フォア・ザ・チームなのである。
　いつどのタイミングでボールを受けるのか、動き出すのか、そこの追求がレベルアップの鍵だろう。ボールを出して走る、当たり前のことなのだが、これがなかなか難しい。サッカーは奥が深い。