選手の未来に触れている・・・

 「指導者は選手の未来に触れている」
 この言葉、JFAアカデミーのデュソーさん(?)だったかが言った言葉である。
 ずっと前から何となく気になっていた言葉だったが、深く考えることはなかった。
 最近、これも何となく、ぼんやりとしながらも、こうじゃないかと思い始めてきた。
 子どもたちを指導していると、当然ながら目の前の試合のことに目を奪われがちになる。どういう選手の配置にしようか、チームとしての課題はこれだからそこをしっかりと意識させて試合に臨ませよう、等々、選手個人よりもチームへの意識が先行してしまう。
 だが、ちょっと待て。
 サッカーをやっているのは選手個々人なのだ。選手ひとりひとりにもっと目を向けるべきだろう。
 選手の5年後、10年後を考えて指導しているかと言えばちょっと自信がなくなるが、そういう考え方に立って指導していくのが育成年代の指導者の役目ではないのか。
 なかなか大変なことではあるが、選手に数多くの経験をさせ、その可能性を見つけ出す、そんな心構えでこれからもやっていこう。