親切、丁寧はいいけれど・・・

 最近の世の中はとにかく情報の氾濫。ありとあらゆる情報を、様々な方法で簡単、そして手軽に手に入れることができる。その代表格がインターネット。その功罪をここで述べるわけではない。
 さて、最近の我がクラブ運営でこのことを考えてみよう。
 ホームページで練習予定など、様々な情報を関係者に提供している。それだけでなく、保護者には携帯メールで緊急連絡と称して、試合などの集合時刻、持ち物等も流れていく。非常に、親切で、丁寧なのである。
 がしかし、よく考えてみよう。
 事細かに情報が伝わることで、自分で考える、判断する必要がなくなっているのではないか。試合時の持ち物なんて普通に考えればわかることだし、その時々の気温などに合わせて持ち物を自分で考えるのは当たり前だろう。
 
 最近の学校現場がまさにそうである。私が勤め始めたころに比べると、学校から出る情報量は何倍になっているだろうか。遠足の持ち物も確実に文書として流れていく、遠足の持ち物なんて誰でもわかるはずなのに。
 判断する必要のない中で、いくら選手に判断しろといっても、それは無理な話である。
 組織が大きくなれば、末端まで正確に情報を伝えることの難しさはあるだろうが、情報は必要最小限にして、あとは各自の判断。それが理想だと思うのだが。