5年生は・・・5年生

 さて、北ブロックトレセン、北ブロックといってもどこを指すのかわからない方が多いだろう。北空知旭川、道北、宗谷、網走、帯広、釧路、根室の8地区である。そこから地区の優秀な選手を集めトレーニングを行うわけであるが、そこでさらに選手を選考し最終的に南ブロックも合わせて16名のU-11エリートチームを編成するねらいもある。
 トレーニングやゲームを見て感じるのは、やはりというか、ボールを持っていない時のアイデア、つまり周りをよく見て次のプレーの判断に差があるということである。技術的に高い選手が多いはずなのだが、ファーストタッチの質という点で課題は大きい。我らフロンティアの5年生と共通する課題がここでも見られたのである。
 発達段階だから仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、そこをこの年代でしっかり身につけさせ意識させていくのが我々指導者の役目のようである。一貫指導というのはチームにおいてのみ機能させるのではなく、こうしてU-12年代を預かる指導者が同じベクトルで日常の指導を行うことも広義の一貫指導である。そうして地区のレベルを、そして北海道のレベルを上げていかねばなるまい。
 閑話休題トレセンが終わって思うのは、このように普段あまり見ることのできない選手を目の当たりにすると言うだけでなく、それと同時に、これもまた普段あまり接することのできない指導者の方々とコミュニケーションを図れるというのがトレセンの持つ付加価値的目的である。いろいろな指導者がいて、いろいろな考えがあって、それらを知ることもまたかけがえのない学習である。9時間の長旅で心身ともに辛いものはあるが、そこで得られたものは貴重であった。