「接近」「展開」「連続」

 昨日の日本代表戦、観衆も3万人程度で、それにあの悪天候。内容はどうあれ、まずは勝利でW杯予選をスタートできたのは喜んでよいだろう。人もボールも動くオシムサッカーを継承しつつ、「接近」「展開」「連続」という岡田ジャパンのコンセプトが垣間見られた試合ではなかったろうか。前半に高原がシュートを外した場面なんかはそのよい例だったであろう。
 この、「接近」「展開」「連続」、すべてではないが、何となく理解できてきたような感じがする。
 攻撃の原則に広がり(ワイド)と厚みがある。それとは裏腹に、守備では集中と深さという原則がある。相手がたくさんいる狭い局面を少ないタッチで打開することによって、より広がりのある攻撃が可能になってくるということではなかろうか。つまりは、ボールの周辺に人数をかけることによって、そこへ相手の守備を集中させ、それを打開した時には当然ながら大きなスペースが生まれるのである。そこを生かそうとするある種、逆転の発想ではないだろうか。
 ジュニアユースの3対3などのトレーニングにおいても、選手は広がることは理解できてはいるが、広がりを持たせるだけで相手の守備陣形を崩すまでには行かないことが多い。相手を敢えて密集させる動きも見当たらないことが多い。相手の守備陣形を何とか崩そうとする発想が少ないのだ。広がったり近づいたり、そんな柔軟で連動した動きを求めて行かなくてはならないだろう。
 まだまだ私も勉強不足。このコンセプトについてもほとんど理解していないと言ってもいいだろう。そうじゃないよと教えてくれる方がいたらよろしくお願いしたい!